
ゲーム機:PSP
メーカー:ESP
ジャンル:アクション
発売日:2007/12/20
特記事項:
個人評価:









お勧め度:









キャラクター物のゲームと言うと、フツーはツマラナくて底の浅いものを想像しがちですが、時として意外な名作が埋もれていることがあったりします。
それがこのゲーム
『はじめの一歩 ポータブル ビクトリアス スピリッツ』です。
原作は週刊少年マガジンで連載中のボクシングマンガ。
PS2では既にお馴染みになりつつある本シリーズですが、今回は
PSPでの登場です。
どこぞのゲーム雑誌がワリと辛い点数をつけてくれたせいで、その辺りを不安視する声もあるみたいですが、ハッキリ言ってそれは杞憂。今まで同シリーズを楽しめた人なら十分に楽しめるデキになっています。
って訳で、心配していたより全然フツーに楽しめます。むしろ
+αありで、嬉しい悲鳴。
PS2版所持者が一番気になる、
PSPへ移行したことによる操作性の落差も、思ったよりぜんぜん違和感なかったりします。まあLRの使い方が多少特殊で、Lボタン+十字キーでスウェー、Rボタン+○×ボタンでアッパーと、変わった使い分けが必要で、慣れない内は多少てこずるかもしれませんが、違和感がなくなるまではそんなに長くはないと思います。
それから肝心の内容の方ですが、原作のイメージを壊さないよう気を配りつつ、もちろんゲームとしてのオモシロさも損なわない、丁寧な作りこみがなされています。
ストーリーモードではマンガ調のカットインが試合と試合の間に挿入され、本編を知らない人にも楽しめるように。試合では、本編に登場するキャラクターの特徴的な必殺技も見事に再現されていて、原作ファンであれば感無量のでき。
またこの手のゲームでは珍しくライフゲージがなかったりするのですが、ソレがまた良い感じの緊張感を醸し出しています。アレだけパンチを叩き込んだのに何で倒れないんだ?とか、ヤバイ!あとどれくらい体力残ってるんだ?!とか、選手のダメージは顔つきや、足取りから判断するしかなく、しかもカウンターや必殺技と言った一発逆転の緊張感を常にはらんでいるので、優位な立場にいたとしても最後まで気が抜けません。
ちなみに今作からは試合中の幕の内コールや鷹村コールなど、各キャラクターごとの応援も個別に収録されていて、チャンスと見るや会場中が選手のコールで埋め尽くされます。何気にこれ、結構気分良いです。
更に細かな追加要素として、パンチを食ったり食らわせたりすると、リングに血しぶきが舞うようになりました。演出過剰かも知れませんが、より本当のボクシング臭くなって、個人的には結構好き。あとはこれで投げ技と目潰しさえあれば完璧ですね。
(危険な話題やめれ。)
難点はワリと難易度が高いんで、アクション苦手な人は厳しいかなってことと、キャラクターによってエライ性能の差があったりするんで、特に思い入れのあるキャラクターだとショックが大きいかも知れません。
つかいくらなんでも宮田弱すぎじゃね?
パンチメチャクチャ軽い上に死ぬほど打たれ弱いんですけど・・・。
誰か!誰かボスケテ下さい!!
バッテリー満タンからフルで使って勝てんかった・・・。
(ヘタすぎだろ、オイ。)
それまでいい調子できてたのにプレイヤーキャラが宮田に代わったとたん、ノーマルのジミー・シスファー相手に55戦連敗って一体・・・
orz
ああ後、ゲームの特性上LRをよく使うので長時間のプレイはムリ。
・・・ゆ、指が砕けそう。
(アホや・・・。)
ってことで、アクション好きで未だシリーズ未体験なら買ってもまず損はしません。シリーズ通してのファンの人も、
PS2から
PSPになったことによる劣化なんて心配するだけムダ。気になるようならまずは購入をお勧めします。